融資とリースの違いとは?
リースはリース会社に、自分が借りたい機械や設備などを購入してもらい、リース料金を支払ってそれを借りるというものです。
リースは物件の賃貸借であるという点で融資とは異なります。
また、リース契約の場合は、途中で解約することはできませんが、解約する場合には違約金の支払いが必要になります。
融資の場合は解約はできません。
また、リース会社は、金融機関から融資を受けてリース物件を購入し、さらに自社の利益を加えてリースするので、融資を受けて利息を支払うよりも、リース料金を支払うほうが割高になります。
設備をリースする場合のリース料金には固定資産税や保険料などの分も含まれています。
一方、融資を受けて設備などを購入した場合には、返済が終わればその後は支払いが発生することなく、継続して使用できますがリースの場合には、リースの契約期間が終了すると使用できなくなります。
使用する場合には、買い取るか再リース料を支払う必要があります。
融資にはないリースのメリットは、融資を受ける場合には担保になりにくい設備や機械が実質的に担保とみなされることです。
また、融資を利用しないので信用保証協会の保証枠を温存できるというものがあります。
初期費用を抑えられ、手持ち資金が十分でなくても設備投資ができることや、リースの審査は金融機関の融資の審査よりも通りやすいというメリットもあります。
審査期間も短いので迅速に資金調達が可能です。
リースなら減価償却費の計算などの必要もありません。
また、リース料金は融資を受けて支払う利息よりも高くなるというデメリットはありますが、融資を受ける場合と異なり、契約期間中のリース料金は変化しないという良い点もあります。
また、融資の場合は、担保などの条件によって借入れたい金額をすべて借りられるとは限りませんが、リースなら100%の融資を受けた場合と同じ効果を得ることができます。
リースを利用するのがいいのか、融資を受けて購入するのがいいか迷うこともあります。
その場合にはリース会社に経済比較表の依頼をすることができます。
また、数量が少なく、低価格で、その設備を長期間使用する場合は一般的にはリースよりも融資を受けて購入したほうが良い場合もあります。
また、起業の際に資金が十分ない場合はリースが利用しやすいかもしれません。
ケースバイケースなので十分検討した上でどちらにするか選択する必要があります。