預託金と保証金の違いとは?
保証金は、将来発生するかもしれない結果について責任を持つことを保証するための証拠として支払うお金のことです。
また、債務の担保として債権者に渡すお金も保証金です。
賃貸契約での保証金は、保証金又は地域によっては敷金と呼ばれます。
FX取引での保証金は証拠金、ゴルフ場やリゾートクラブの会員になる際に預ける保証金は預託金と呼ばれます。
ですから、預託金は保証金の一種ということになります。
賃貸契約での保証金は、借り手の家賃滞納や、損害賠償の必要が生じた時の担保としてあらかじめ支払われます。
退去時には保証金は返還されますが、分割で支払われる場合もあります。
FX取引の場合は、FX会社に一定額の証拠金(保証金)を預け入れれば、外貨の売買ができます。
FX取引は差金決済取引なので、預け入れた証拠金よりも多い額面の取引が可能です。たとえば、10万円の証拠金で最大250万円の額面の取引が可能になります。
ゴルフ場などに預ける保証金は預託金と呼ばれ、受け取った側は、資金運用や開発資金などに使用します。
入会金は利用権を取得するために支払う金銭なので返還されませんが、預託金は5〜10年の据置期間が終了すると、クラブを退会した後に返還されます。
ただ、預託金を受け取った側の経営が悪化した場合に預託金が返還されなかったり、返還を延長されるなどのトラブルも生じています。ですから、会員になる前にクラブの信用力や経営状況を十分調査する必要があります。
また、一部のゴルフ場では入会時に「入会預託金」を徴収しています。
入会預託金と預託金の違いは、入会預託金は名義書換で入会した場合でも、改めてゴルフ場へ預ける必要があるという点です。
会員権売買の際は退会者に返還され、入会する買主が新たに預けます。
それに対して通常の預託金は、名義書換で入会した人が改めてゴルフ場へ預ける必要はありません。また、預託金を売買する際は、預託金請求権は買主に移行します。
ゴルフ場などの会員になる以外に生じる預託金としては、新車や中古車の購入の際に支払うリサイクル預託金があります。車両解体のための預かり金です。
これにはシュレッダーダスト料金、エアバック類料金、フロン類料金、情報管理料、資金管理料が含まれます。
ちなみに情報管理料は損金計上して、それ以外は自動車をリサイクル時点まで資産計上とします。
また、SuicaやPASMO等を購入した時の預け金も預託金です。