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協調融資とは?

協調融資は、いくつかの金融機関が協力して1つの企業に対して行う融資のことです。

主取引銀行が幹事となって、融資に関する条件を調整し、それに沿って個々の銀行ごとに融資を行います。

資金需要が高額な企業に対しては1つの金融機関だけでは融資しきれない場合でも、協調融資なら融資がスムーズに行えるようになります。

協調融資で共同する金融機関は金利や基準を統一しますが、その調整を行う金融機関を幹事またはアレンジャーと言います。

協調融資では、1企業に対して複数の金融機関が融資をするので、万が一融資したお金が回収できなくなったとしても、それぞれの金融機関の損失を最小限に抑えることができます。

借りる側にとってのメリットは、金利が低い、また基本的な手続きはアレンジャーがしてくれるので手続きの手間が省け、資金調達が容易になるという点です。また、返済に関してもアレンジャーンの口座だけですむので管理を簡素化できます。

デメリットはアレンジャー及びエージェントと呼ばれる仲介金融機関に対して手数料を支払わなければならないという点です。また、複数の金融機関が共同して融資するので、それらのすべての金融機関の賛同が必要で、1つでも同意しない金融機関があれば協調融資は受けられません。

日本政策金融公庫でも多くの銀行と「業務連携・協力に関する覚書」を締結して協調融資を行っています。

公庫では特に農林漁業や創業や事業再生といった分野への融資を積極的に行っているので該当する場合は協調融資を受けやすいといえます。

日本政策金融公庫との提携で地方銀行でも地元の企業に多額の融資をすることが可能になっており、地域産業の活性化にもつながっています。

たとえば、日本政策金融公庫では西日本シティ銀行と協調融資を行い、ある農事組合法人に対し西日本シティ銀行が9700万円 、公庫が2億7000万円の融資をしました。その他にも北洋銀行や京都信用金庫、福邦銀行など多くの金融機関が日本政策金融公庫と提携して地元の企業に融資をしています。

また、滋賀県や京都府などの信用保証協会も金融機関と提携して協調融資を行っています。協調融資では保証料金の引き下げも行っています。

京都信用保証協会には「中小企業支援融資」「経営あんしん融資」「産業活力推進融資」などの協調融資制度があります。

申し込めるのは京都府内に事業所あるいは営業所があって、京都府内で同一事業を半年以上継続して行っている中小企業者あるいは組合です。



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