商工ローンとは?
商工ローンとは、貸金業者が中小企業や個人事業主を対象にして行う事業性資金の融資のことです。
商工ローンのメリットは担保が不要で、審査も銀行ほど厳しくなく、審査スピードも速いので即日借入も可能だという点です。
また、第三者の保証人も必要ありません。最近ではカード型のローンもあるので、365日、24時間いつでもATMで借り入れができます。
また、貸金業者が販売するローンは総量規制の対象になっているので、年収の3分の1までしか借り入れができないのですが、総量規制にはいくつかの例外があって、事業性融資も例外とされています。
それで、商工ローンでは年収の3分の1を超える額でも借り入れができます。
商工ローンの一つに「ビジネスパートナー」があります。担保は不要で保証人も不要ですが、法人の場合は代表者が連帯保証人になる必要があります。
最短で、申し込みの当日に審査結果が出るので、翌日に融資を受けることも可能です。
申し込めるのは満20歳〜満69歳までの方で、法人又は個人事業主です。
融資限度額は50万円〜500万円で、カードローン型なので限度額の範囲内で繰り返し借り入れができます。全国のセブン銀行のATMで24時間いつでも利用できます。金利は実質年率9.98%〜18.0%です。
もう一つの商工ローンはビジネクストです。無担保で、保証人も不要です。
法人は代表者の連帯保証が必要です。満20歳〜満69歳までの方が申し込め、個人事業主、法人が対象です。
融資額は1万円〜1,000万円で、新規の場合は500万円です。金利は利用限度額が100万円以上なら実質年率8.0〜15.0%、100万円未満なら13.0〜18.0%です。
商工ローンは従業員の給料日までに間に合うように融資を受けたい、未納の税金の支払いがしたいなどという場合に利用されることが多いようです。
ただ、商工ローンから借りると銀行からの融資が打ち切られることもあります。
また、すでに商工ローンからの借り入れがある場合は、新たに銀行から融資を受けるのも難しくなります。
それから、商工ローンの金利は銀行に比べると高くなっています。ですから、計画的に借りないと、かえって資金繰りを悪化させることになります。
ですから、まずは日本政策金融公庫や銀行からの借り入れを考えたほうがいいです。
また、制度融資や助成金、補助金を活用することもできます。商工ローンは最後の手段という位置づけがベストです。
どうしても商工ローンの利用が必要と感じる場合でもまず、専門家に相談してアドバイスを受けるのがいいでしょう。