車金融とは?
車金融は自分が所有している自動車を担保にしてお金を借りることができるという仕組みです。消費者金融は貸金法に基づいて営業をしているので、金利は実質年率20.0%までと決められています。また、借り入れの申し込みをすると、消費者金融は信用情報機関に登録されているその人の信用情報を確認して審査の可否の参考にします。
一方、車金融は貸金業法ではなく、質屋という形態をとっているので質屋営業法に基づいて営業しています。質屋営業法では金利は年率109.5%まで認められています。これはカードローンなどと違い返済期間が数か月と短いためです。また、信用情報を照会することもなく、車さえ所有していれば、それを担保に融資を受けることができます。ただし、車のローンの残債があまりにも多いと融資を受けられないことがあります。
車金融でお金を借りる場合は車を預ける場合と、お金を借りても車に乗り続けられるケースがあります。預ける場合は借入金額を返済すると車を取り戻すことができます。融資額は乗ったままで融資を受けるよりも高くなります。たいては中古車として売却した場合と同等の金額を借りることができます。ただし、返済が滞ると質流れになって車を売却されてしまいます。また、お金を借りた後も車に乗り続けるという方法が可能なのは、車の所有者の名義を車金融業者に変更するからです。ですからレンタルして乗るのと同じになります。融資額は預ける場合よりも少なくなります。
車金融の仕組みは違法なものではありませんが、中には無登録の悪徳業者もいます。西日本で特に多く、摘発された業者もあります。闇金は法律で定められた上限をはるかに超えた金利で融資したり、預け入れの場合は保管料を取ったりします。また、レンタル料やその他の手数料と言った名目でお金を搾取します。自分の名義の車が犯罪に利用されてしまうこともあります。町中に車金融の広告が張られていることも多く、非常に簡単にお金を借りられるような印象を与えますが、闇金であることも多いので安易に連絡を取らないようにしましょう。
また、正規の車金融を利用する場合でも、カードローンと比べても金利が高いので返済していくのはかなり大変です。最終的には返済ができなくなって車を安く手放すということにもなりかねません。ですから、車金融は審査が無いという点ではメリットがありますが、高リスクなのでおススメできない方法です。