マル経融資(小規模事業者経営改善資金)とは?
マル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、経営を改善したいと考える小規模経営者を対象とした融資制度で、日本政策公庫が実施しています。
商工会議所もしくは商工会による経営指導を受けていて、そのための必要な対策を採ることを検討している企業がこの融資を受けることができます。
無担保、無保証人でも融資を受けられるというのが、このマル経融資(小規模事業者経営改善資金)の大きな特徴で、大きな負担なしに資金調達ができるというのがメリットです。
運転資金、設備投資のための資金共に利用可能となっていて、融資限度額は2,000万円となっています。
貸付期間は設備投資の場合は、最大で10年間、運転資金の場合は7年以内という条件が課されています。
利率は日本政策公庫が提供している融資制度の中でも低めの水準となっていますので、とても利用しやすく効率の良い資金調達の手段となります。
経営改善のための何らかの対策を採ることを決めているのであれば、そのための資金をいかにして調達するかは、経営改善の柱となる部分ですので、このマル経融資(小規模事業者経営改善資金)を活用して、経営安定を図ることができます。
このマル経融資(小規模事業者経営改善資金)を利用するためには、商工会などで経営指導を受けていることに加えて、商工会会長の推薦が必要となります。
もし、この優遇制度の恩恵に預かりたいと考えているのであれば、まずは経営指導を受けているところで、推薦をもらえないかどうかを打診してみるのが初めにすべきこととなります。
資金調達のために必要な手段であることを訴えて、この融資を受けられるようにしてみましょう。
このマル経融資(小規模事業者経営改善資金)では、東日本大震災や熊本地震の被災地域におけるさらなる優遇制度があります。
融資限度額は通常の融資額に加えて1,000万円が加算されますので、より強い資金調達が可能となります。
しかも、利率はさらに0.9パーセント減となりますので、かなりの優遇された利率となります。被災地域ということで、様々な面での制約がありますが、この条件の優れた融資を受けることで、経営改善を効率よく行えるようになるでしょう。
具体的にどのくらいの融資額を受けられるか、貸付期間はどのくらいになるのかなどは個々のケースで異なりますので、商工会議所などでじっくりと相談をするとともに、この制度の詳細を支店で確認してみると良いでしょう。